感動的なシーンでの幕切れでした

『暗くなるまで待って』
何だか怖いタイトルですが、実際本当に怖かったです。。。

43年前に書かれた戯曲でロンドン、ニューヨークで大ヒット。
そしてその数年後に映画化もされています。

あの大きな目を見開いたままのオードリー・ヘップバーンが
盲目の若妻役を演じたあの映画も相当にショッキングでしたが
今回の舞台ほどの怖さはありませんでした。

物語の舞台は夫が仕事で出かけた後の若い夫婦の住居。
その家のどこかにあるぬいぐるみに隠された麻薬を手に入れようと
3人組の不良青年がいろいろな人物に変装して
それぞれ別々に訪れます。

この辺は役者の見せどころで面白かったですよ~

でも実はこのぬいぐるみ
夫が出張先のオランダで見知らぬ人物から手渡され
仕方なく預かっているんものだったというお話。

招待してくれた浦井健治さんは
普段は芸熱心で大人しい青年です。
しかし今回は
「悪役やってます!見に来てください!」というわけで
北千住の‘シアター1010’に行ってきました。
(マルイ・ビルの11階にある素敵な劇場です)

若妻役の 元宝塚の彩輝なおさん相手に
真っ暗闇で死闘を繰り広げる場面は圧巻でした。
フィクションの世界を超えていましたね~
しかし健治さんのあの叫び声は
一体何処から出てくるのでしょう?!
本当に悪役してました~

演出の青井陽治さんは
この作品が書かれた当時のロンドンに
住んでいたこともあるそうで
強い思い入れがあるそうです。

同じ題材を扱っても表現方法を変えれば
取り立てて大きな変更をしなくても
まるで違う作品に変身してしまうんですね。
というより現代の怖さが
この作品とシンクロしてしまうのかもですね~

最後のシーンでは悪は滅び
神の救いの手は若い妻に差し伸べられ
若い夫婦が抱き合う感動的なシーンでの幕切れでした
めでたしめでたし~
なんだかホッとたおみつでした(笑)

シーン替りのハードロックサウンド
フィナーレの素敵な甘いメロディーもとても素敵でした。

浦井さん!
また誘ってくださいね~

コメント

  1. KEIKO より:

    光枝さん、こんにちは~。
    浦井さんといえば、次は「蜘蛛女のキス」!
    私、チタ・リベラが大好きで、この作品も
    すごく好きなので、再演されるのがとても楽しみです♪
    チタ・リベラは光枝さんより5歳近く年上!
    彼女の活躍を耳にするたびに、光枝さんも
    まだまだ若いぞ~って思う私です(^^)へへへ

  2. さかな より:

    おみつさん、こんにちは。
    北千住の劇場、私気になってるんです実は。近所なのでそのうち行こうと密かに思ってます(笑)。
    >同じ題材を扱っても表現方法を変えれば・・・。
    実は昨年、コクーンでさんまと真矢みき他のお芝居「小鹿物語」の中で、ベニスの商人を 舞台を日本に置き換えた劇中劇があって、新鮮で面白かった事を思い出しましたよぅ。
    それをきっかけに先日銀河劇場・ベニスの商人を観に。同じ題材を何度も別の表現で楽しむって、オトナな気がしますネ~。
    そしておみつさんの感想を読んで、不良青年をケビンスペイシー(青年じゃないけれど・・・)が演じている姿がなぜか頭に浮かんでしまい、一人ニンマリ微笑むさかなでした。
    では、季節の変わり目健康第一で行きましょう~! &12月にお会いしましょう。

  3. はる&ゆり より:

    おみつ様の観劇日記を拝見して、すぐにでも行ってみたい~!!
    けれども、関東と関西ではそのフットワークの良さ(?)がどうしても実現しない…。
    おみつ様が圧巻という暗闇の世界、ぜひスリルを感じてみたいものです。
    私が映画で一番怖いと思ったのは、『レベッカ』のダンヴァース夫人です。表情がこんなにモノを言うものかとそれはびっくりしたものです。
    今、これを舞台で見れるのなら…おみつ様にぜひマキシムを演じていただきたいなぁと思います♪
    映画の場合、スクリーンとの空間が恐怖に緊張感をもたらしてくれます。
    お芝居の場合、声がやはり生々しいこと!それと悲哀が直接伝わってくることがゾクッときます。
    さてさて、ウーマン…もミステリー。
    ゾクゾクを期待していますね♪

  4. ひさ より:

    初めまして!
    劇団四季で将来働きたいと思う中学生(♂)です。
    光枝さんのことは壁抜け男のビデオで知りました。いままでミュージカルに興味のなかった僕をここまでしてくれたのは光枝さんのいい声にひかれたからなんです♪
    いつか生の光枝さんのコンサートみたいと思ってます!
    劇団四季に入団するための秘訣があれば教えてください♪では!

  5. 光枝明彦 より:

    ◇KEIKOさん
    チタ・リベラさんが年上とは知りませんでした!
    日本の演劇界の年齢層が厚くなるように
    おみつも一翼を担いたいです~
    ◇さかなさん
    興味深い情報ありがとうございます。
    演劇を心から楽しんでいるご様子が素晴らしい!
    『ウーマン・イン・ホワイト』もお楽しみに~!
    ◇はる&ゆりさん
    『レベッカ』懐かしい映画ですね~!
    また見てみたくなってきました!
    映画と演劇の接点を考えてみるのも面白いですね~
    ◇ひささん
    チャレンジ精神をもって努力し
    大きな希望が成就しますように!
    得意分野を生かせるようなレッスンに集中してみては?
    機会があったらコンサートにもぜひ来てくださいね!